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ロスアンジェルスに、アムトラックがつく。 ジョニー・デェプの演じる父親と、四・五才のその子供が降りる。 警察を装う男女の二人組に、誘拐同様に拉致され、子供を人質にしてカリフォルニア州知事を暗殺することを強制される。 その間に何とか子供をすくい、しかも暗殺もしないという展開に話しはすすむ。 まわりは皆、誘拐した方の味方で、誰も助けてくれない。 それでも、わずかな人の助けを借りて、何とか暗殺をせずにすむという話しである。 まったく無関係の人間を殺し屋にしたてて、その暗殺が成功したとたんに、暗殺者をかねて手配の警備員がよってたかって蜂の巣にする。 暗殺者を殺してしまえば、背後関係がばれることはない。 という含みでこの誘拐が始まっている。 暗殺の因果関係がつかめないからという理由だけで、無関係な人間を殺し屋に仕立てていくのは無理がある。 サスペンス映画を作るときは、観客が劇中におかれてもそれ以外に選択肢はない、と感じさせる必要がある。 日本でこの手の映画を作ると、すぐ嘘っぽく感じてしまうのだが、英語だからだろうか、そこそこには納得させてくれるのである。 いくつか参考になったシーンがあった。 毎度のことながら、アメリカ映画のテンポの早さには、敬服である。 自然な演技で、ジョニー・ディップがうまい。 | |||||
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