ポール&クリス・ウェイツ  
paul weitz & chris weitz

  1966年生まれのポール・ウェイツと、1970年生まれのクリス・ウェイツは、『アメリカン・パイ』(99)を大ヒットさせたことで知られる兄弟コンビ。生まれはニューヨークで、祖父はビリー・ワイルダーやイングリッド・バーグマンを手がけた伝説のエージェント、ポール・コーナー。父はファッション・デザイナーで脚本家でもあるジョン・ウェイツ、母は『悲しみは空の彼方に』(59)でオスカー候補になった元女優のスーザン・コーナーというショービズー家に育った。
 兄のポールはコネチカット州のウエスリヤン大学で映画を専攻。最終学年の時に戯曲『man 90 tea』を書き、これがマリサ・トメイ&ロブ・モローの主演でオフ・ブロードウェイ上演されことからプロ活動を開始。その後、『captive』『all for one』も、同じアンサンブル・スタジオ・シアターの手で上演された。
 弟のクリスは、イギリスのケンブリッジ大学で英文学を専攻。卒業後はイギリスでフリーのジャーナリストになったが、外交団に参加するため記者の道を断念。外交官試験を突破して米国務省に迎えられるが、実務に就くまで1年の待機期間があり、この間に兄と協力して脚本を書くようになった。
 これまでふたりが参加した脚本には、『アンツ』(98)『ナッテイ・プロフ工ツサー2/クランプ家の面々』(00)などがあり、『ミート・ザ・ペアレンツ』(00〉の続編『meet the fockers』の脚本も手がけている。『アメリカン・パイ』では、ポールが監督、クリスがプロデューサーという立場で仕事を分担したが」2作日の『天国からきたチャンピオン2002』(01)は共同で監督。本作も、共同で監督にあたっている。多才なふたりは、サンダンス映画祭で好評を博した『チャック&バック』(00) で俳優としても素晴らしい演技を見せている。
アボウト ア ボーイ(2002/米)

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